伊香保温泉 かのうや ブログ

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時沢大根 2017

2017年12月6日

ご無沙汰しております、【伊香保温泉 景風流の宿 かのうや】のブログ担当、カノンです。伊香保ではすでに1度、僅かながらも雪が降り、長い長い冬季の幕開けに、寒さと恐怖に震えております。

さて、ここ数年、当館【かのうや】の年に1度の恒例行事になりつつある“大根掘り&漬け”。2017年も植えられた畑に従業員が出向き、えっさほいさといたしてまいりました。

“大根”とひと口に申しましても、種類は実にさまざま。日ごろ、スーパーなどでよく見かける青首大根ほか、首元まで白い練馬大根、中央部分が膨らんでいるのが特徴の、練馬大根を改良した三浦大根や、ごぼうのようにほっそりとした守口大根……など、生産される地名が名づけられたものも多くございます。

(三浦大根 「三浦市農業協同組合」HPより)

(守口大根 「JA愛知北」HPより)

毎年、当館【かのうや】が掘り、そして、漬けている大根も上に同じ。当館がございます群馬県渋川市伊香保町から車で40分ほどに位置する同前橋市富士見町の時沢という地域。そちらで栽培されている大根が“時沢大根”であり、皮は薄く、食物繊維が豊富で歯ごたえのある食感が特徴です。しかし、時沢のそこかしこで作られ、出荷されているわけではありません。

かつては積極的に作られ、昭和30年代には、首都圏にも多く出荷されていた時沢大根。ですが、生産者の高齢化、養蚕産業への移行などにより、栽培する農家がどんどん少なくなっていったそうです。

けれども、時は過ぎ2007年、時沢大根が途絶えてしまわぬようにと、時沢大根復活プロジェクトチームが発足。富士見商工会などが中心となった同チームにより、準備期間を経、2011年、本格的に栽培が始まりました。

このプロジェクトは栽培だけでなく、近くの学校に通う生徒に向け体験学習を行うほか、伊香保温泉の旅館と提携をするなど、周囲を巻き込み時沢大根を広めております。

お察しのとおり、当館もそのうちのひとつ。“巻き込まれている”というと聞こえが悪いですが、正確には確かな味にこちらから“巻き込まれに行ってる”。でなければ、恒例行事にもなりません。

すべては、当館にお越しになられたお客様に喜んでいただくべく……。

申し遅れましたが、収穫し、漬けた大根は、当館のご夕食、ないしはご朝食時に、主にお漬物としてお客様にお出ししております。ゆえに、責任を持って自らの手で掘り、また漬けているのです。

長くなりましたが、今年も収穫と、漬ける作業を行ってまいりました。その時の様子をお写真でお楽しみいただければと存じます。カノンは行っておりませんがね。

仕事と仕事の合間でも「GOOD HOLIDAY」

さっきからなにがそんなに面白いのでしょうか

生産者の写真付の野菜とか売られていますよね

浴槽泥落とし

葉縛り

赤城颪(おろし)の寒風と天日干すこと2~3週間で味が凝縮

糠(ぬか)の調合

“ぬか”りなくこういうのも入れる

パズルのように並べる・糠・パズルのように並べる・糠……

容器いっぱいに詰めたら体重をかけながら笑う

食べごろになり始めるのは、水が上がってくる2~3週間後から。完成した時沢大根のお漬物を、是非、当館でお試しくださいませ。

待ってんべぇ!

春の試食会

2017年4月14日

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拝啓

卯月も半ばに差しかかり、最高気温が20度を超える日もちらほら見え始めましたが、まだまだ冷雨に見舞われる日もあり、『北風と太陽』よろしく、天気に弄ばれているような気すらします。ガクブルなツンデレに、どうかお身体を大切になさってくださいませ。てへぺろ。

改めまして、こんにちは。【伊香保温泉 景風流の宿 かのうや】のブログ担当、カノンです。今回は、昨日行われた当館の試食会のご報告をいたします。

当館でご用意している会席プランは“梅・竹・松・牛尽くし・そら”の5種。昨日の試食会で、カノンを含め、スタッフが食したのは、そのなかで最もスタンダードでありながら、好評を博している“竹”でございました。

残念ながらカノンは、「○○の宝石箱や~」など、彦摩呂さん的食レポ口頭(高等)技術を持ち合わせておりません。しかし、当館の料理の美味しさをお伝えするべく、袖をまくります。

なお、あくまで試食会であり、実際にお客様に召し上がっていただくお料理は、もっとボリュームがございますこと、先に申し上げておきます。

竹会席 御献立

竹献立

 

先付:桜豆腐

レバーのようなねっとりとした食感の奥から、桜の葉の香りが颯爽と現れ、「ごきげんよう」と去っていきます。「春休みに都会から転校してきたらしい」と男子がざわついている、ウワサのカワイコちゃんかもしれません。

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温前菜:豚味噌焼オイルフォンデュ

オリーブ油と味噌という、相まみえないように感じる調味料ふたつが見事に交わり、豚挽肉やパプリカといった食材を優しく包んで放しません。さしずめ、キン肉マンとネプチューンマンの“巌流島コンビ”といったところでしょうか。

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造里:ギンヒカリ 鯛

群馬県の最高級虹鱒(ニジマス)“ギンヒカリ”と、お祝いの席に欠かせない鯛。醤油でいただくのもいいですが、山葵(わさび)と岩のりで召し上がるのも乙なものです……と、通ぶってみましたが、こんな上品な食べ方、初めてでした。岩のりとは、あつあつの白米にちょんと乗せ、豪快に食べるものという認識のグルメ弱者・カノンです。

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蓋物:竹の子土佐煮

土佐煮とは、土佐(現・高知県)でよく食べられるからではなく、土佐が鰹(カツオ)で有名であり、鰹節が使われているから、その名がついたのだとさ。そして、己の早合点で怒る姉に対し、「ひどいや、姉さん」がカツオ節でございます。

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焼物:虹鱒塩焼き

幼い頃は川で虹鱒の掴み取りをし、その後、焼いて食べるというイベントがままありました。大人になるにつれ、虹鱒を見る機会すら減るものですが、口に入れた瞬間、懐かしい思い出が蘇りました。ただし、それも束の間。思い出はすぐにまた消えてしまうのです。そう、虹のごとく。

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合肴:浅利強飯

中国の四字熟語にありそうで、意味深な雰囲気すら漂う4文字。しかし、蓋を開けたら、アサリのおこわです。餡(あん)とご飯はふんわりした味わいでも、すぐに山葵がフルスイング。場外までかっ飛ばされます。

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替鉢:海老 イカ カダイフ巻

よほど料理をしたり、たくさんの料理を食べ歩いていない限り、耳にすら入ってこないカダイフ。こちらは、小麦粉とトウモロコシの粉を主成分にした糸状の生地だそうです。子どもの頃に知っていたならば、カダイフを小脇に抱え、ポテトチップス感覚で食べていた気がします。

※本来、竹会席では“鮑 木の芽 味噌焼き”が替鉢となります。

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七輪:和牛陶板焼き

万人の好物、説明不要の肉。最初に牛脂を鉄板に引くのですが、この牛脂がおかわりしたいくらいに美味しゅうございました。ただ、周囲を見たら、ほかのスタッフは残していたので、本来食べるものではないのかもしれません。

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御飯:白飯 香の物 赤だし

出されてから、だいぶ経ってからいただいたにもかかわらず、できたてかと思うほどに熱かった赤だし(味噌汁)。すべては、このお茶碗の完成度の高さによるものです。『なんでも鑑定団』に出したいくらい、いい仕事しております。

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甘味:チーズプリン

濃厚なチーズと、マンダリンオレンジの爽やかな酸っぱさが、がっちり握手。カノンが丸の内のOLでしたら、がんばった自分へのご褒美は、こちらにしたいです。5個はペロリでしょうね、ええ。

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以上が、当館の竹会席。味はもちろん、見た目も春らしく華やかで、料理長を中心とした当館の厨房チームの腕前は一品であると、再確認いたしました(手前味噌で申し訳ございません)。ただ、その魅力をきちんとお伝えできたのか、いささか疑問でございます。

従いまして、「百聞は一見にしかず」、駄文よりひと口ということで、是非1度、お召し上がりくださいませ。

≪竹会席プラン≫

敬具